休み時間

休み時間。

今流行のアイドルや好きな人の話題で盛り上がる女子の声や、課題が終わらなく嘆く声・・・。

思い思いの時間を皆がそれぞれ過ごす中、私は次の教科の英語の準備をしていた。
机の中を覗き込み、教科書とワークを取り出す。
準備をしたら読書でもしよう。そう思い体を起こす。






次の瞬間、私の視界がぐらりと傾いた。



一瞬何が起きたのか理解できなかった。



なぜ、傾くのか?



そんなことを考えていると、背中と胸の下に鈍い痛みが走ったのに気が付いた。

どうやら、誰かに押されたらしい。



椅子に手を付き呻きながら顔を上げると、そこには二人の男子の顔があった。

「何するんだ!」

ろくに頭も働かせず、そうがむしゃらに叫ぶ。

一人はすまん、と謝ったが・・・







もう一人はまるで、見下すかのように、椅子に手をかける私を見ていた。








男子が突き飛ばした男子が、僕に当たって僕がちょうど肋骨ぐらいをぶつけただけの話です。

ちなみに、突き飛ばした方の男子は例のいじめっ子軍団の人です。

あざも出来てないし、熱が出てもいないから骨折じゃないですね。まあいいです。